先日プレ販売を開始しましたGRがお贈りする新モデル3機種。どれも「今までにない」と言うキーワードの元に開発された、まったく新しいスキーボードです。
この3機種は今シーズンではなく来シーズンに正式リリースされる板ですが、わずかですが今季、プレ販売という事で販売を行います。
とはいえ、何が新しいの?って話ですね。
共通しての新しさはそのサイズです。これまでのスキーボードは99cmがほとんどで、現在手に入るものの多くがこのサイズです。そしてビンディングが解放式のものであればそのくびれたセンターの幅が90cmが多く、これはGR板で言うForFreeなどが当てはまります。
この99cm、センター幅90と言うのは非常に使い勝手が良く汎用性が優れていて、スキボらしい最適な長さであったので10年以上もこれらのサイズが採用されていました。しかし遊び方の多様化によってこのサイズでは物足りない!と言うユーザーも増えてきていました。
具体的には現在、長板などでも太めの板はトレンドとなっています。特にフリースキーと言うジャンルにおいては幅は需要なものであり、まるでサーフボードのような板まで提案されています。
ではスキボは?となると、幅の広い板はほとんどありません。そして半ば暗黙となっていた99cmと言う長さの束縛。これらから解放して新しい板を作るなら?と言う所の、GRとしての提案がこれらの3機種なのです。
「新しい長さ、新しい幅! -OverSize- 」
拡大。モデル名にもなったこのOverSizeは長さ105cm、センター幅105mmと言うこれまでの板よりも一回り大きなスキーボードです。比較すると一目瞭然、見た目がまったく異なります。
長く太く大きくなったOverSizeは、遊び方も拡大してくれます。太さから得られる安定性はこれまでにないもので、さらにその操作感は「ずらして滑る」ことに長けています。エッジを使った滑りよりも面を使った滑りが、これまでの遊びの枠から大きく拡大して、様々なシチュエーションを楽しくしてくれます。
もちろんGR板の特徴である滑走性は妥協していません。ずれとグリップをコントロールしやすい特性なので、低速でも高速でも楽しめる板に仕上がっています。
「これまでになかった新しさを従来と融合 -Lovin’NEW- 」
OverSizeと同じコンセプトながらこちらは90cmと言う短さで生み出された新しいモデルです。センター100mmは十分な太さでOverSizeと同じ使用感を持ちながら、体格の小さい方や女性に向けて開発された板です。
90cmはスキーボードでも短く、不安定に感じられやすい板です。この板はOverSizeのコンセプトを持ちながら、従来の90cmのスキーボードのネガティブ感の解決と言うもう一つのテーマが作り出しました。
90cmモデルにある軽く軽快な操作感を維持しつつ、安定感と汎用性を向上させる。従来にあったものを進化させ、新しいコンセプトを注ぎ込んだLovin’NEWは、そのネーミングにも意味が込められてます。往年の名曲は、多くのアーティストによってその時代にマッチするよう新しく進化して表現されてきました。そしてそこに加えられた新しさが好んで受け入れられるよう願ったのがこのLovin’NEWと言うモデル名になっています。
この板は低速でゆっくりゆったり楽しむのを得意としています。もちろん滑走も自信がありますが、真骨頂はその幅が生み出す汎用性です。今のスキーシーンにもマッチしたこの新しい板は、99cmでは重さや長さを感じてしまっていた方に特にお勧めできる特別な一台です。
※大柄な方でももちろん履けますが、長さの仕様によって本来の性能が発揮できない場合があります。あらかじめご承知下さい。
「まったく新しい提案。ロングサイズスキーボード -NoName- 」
まず目を引くのがその長さ。従来ものもよりも明らかに長い125cmは、スキーボードと名乗って良い板なのでしょうか?
この板はスキーボードが短いという固定概念を打ち破る新しい「ロングサイズスキーボード」なのです。
そもそもスキーボードの定義はその長さでしたが、それだけではありません。ゲレンデを自由に思うがままに楽しめるのも、スキーボードの大きな特徴です。そんな取り回しの良さを持ちつつ、長さを伸ばしたのがこのNoNameなのです。
長さゆえにその滑走性は群を抜いています。圧倒的とも言ってよい気持ち良い滑走感は、多くの方にカービングを楽しめ、かつスキボらしい動きも楽しむことが出来ます。荒れたゲレンデを苦手とするスキーボードでも、この125cmは苦になりません。このNoNameはこれからスキーボードを楽しみたい方にもお勧めできますが、長板で楽しんでいる方にもお勧めできる入口の広い癖のないスキーボードです。
独特なのは長さだけでなくデザインと名称。新しい提案だからこそ”名前も無く色も染まっていない”不思議なデザインですが、乗って味わうその特徴は乗った本人が感じ取ったままにこの板は表現してくれます。フリー滑走でもトリックでも、この板を今後どのように表現して呼んでいくかはあなた次第なのです。
このように、新しい3機種はそれぞれがまったく異なる目的で生み出されています。「何に乗っても一緒」と思われていたスキーボードですが、これらの板に乗って頂ければ「違い」は歴然と感じられますし、同時にスキーボードの新しさを感じる事が出来ると期待してます。
ちなみに、今季(2015-16シーズン)のGRの試乗会ではこちらの板をそれぞれご用意しています。ぜひ乗ってたしかめて頂ければ、きっとスキーボードの楽しさがわかって頂けると思います。
直近では1月9日~10日にHakuba47スキー場で行われます「痛板オフ」でブース出展させて頂き、試乗会も行います。もし宜しければ一度試して頂ければと思います。