Flair(滑走面にデザインを入れよう!)

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※上デザインについて

フリー素材を利用させて頂いております。また、左から2番目のものは「ジュエルセイバーFREE http://www.jewel-s.jp/」様のデータを利用させて頂きました。

 

新しいスキー板のデザイン手法「Flair」についてです。

「スキーの滑走面も自由にデザインしたい!」

この声にこたえるべくGRでは試作、検討を重ねてついに実現(?)させることに成功しました。

 

フレアのポイント1 自由なデザインが可能!

フレアは滑走面にデザインを転写し、デザインを入れます。また、黒や濃色以外の滑走面であればほとんどのスキー、スノーボード、スキーボードの板に施工可能です。

フレアのポイント2 ワックスが入る!

フレアのデザインに使う素材は滑走面と同じ素材!ですのでこれまでと同じようにワックスを入れるなど、メンテナンスができます。

フレアのポイント3 ある程度修復可能!

もしフレアのデザインが滑走中に取れるなどした場合でも、程度により修復することができます。

 

とはいえ、現時点では次の問題が解決できていません

問題点1 使える色が黒のみ

素材の問題で黒のみ1色です。なので滑走面が黒や濃色の場合には加工できません。現在他の色が使えないか模索中ですが、現時点では黒のみです

問題点2 滑走面がやや染みのように染まる

加工の都合により、デザイン箇所が黒く染みのようになってしまいます。ある程度は解決できていますが、難しい改善点となっています。

問題点3 細かいデザインは出来ない

デザインは転写した後、彫刻刀ですべて彫ります。従って彫刻刀で彫れない細かいデザインや線はデザインできません。加えてある程度深く掘らなければデザインが取れてしまうこともあるため、デザインの線の細さ、先と線の間には制限があります。

同様の問題で、細かい曲線なども難しくなります。線画の段階で単純化などの作業が必要になります。

問題点4 べた塗は難しい

べた塗デザインは現時点では難しいと考えます。多少の塗りであれば問題はないですが、大きな塗りは加工箇所が取れる可能性が大きくなります。

問題点5 滑走性が落ちる

滑走面に意図的に凹凸ができるため、滑走性は落ちてしまいます。できるだけ平らに仕上げ、ストラクチャーを入れられるよう加工しますが、デザインの大きさによっては解決が難しい場合があります。

問題点6 デザインが取れる、剥がれる

加工の都合により、このフレアはデザインが恒久的に保たれるものにはなりません。簡単には取れないものですが、滑走などにより取れてしまうこともあります。

問題点7 板を元通りにすることが困難

完全に滑走面を張り替えるなどの作業を行わない限り、元通りにすることは出来ません。また意図的に板を加工するため、メーカー等の保証、サポートは受けられなくなります。

問題点8 安価にしにくい、量産が難しい

加工がすべて手作業となるため、作業工賃はある程度必要になります(A4サイズまでで1点5000円程度)。また、同様の理由から量産は難しくなります。

 

と、まだまだ多くの問題を抱えておりますが、それ以上にお好みのデザインを滑走面に加工できるのは非常に楽しみな提案になると思います。

フレアについてはまた追って情報を公開致します。新しいスキーの楽しみ方につながるよう、さらに試作、検討してみたいと思います。