スキーボードのリペア作業

先日ご依頼頂いたスキーボードのリペアを行いました。

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ご依頼主は主にジブ(鉄の手すり状の構造物など雪の上以外を滑るスタイル)で使われている板との事で…かなり…その…すごい状態です。

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エッジもアイテムにあたってかなり大変な状態です。

 

今回この板のリペアをします。(`・ω・´)シャキーン

 

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まずは大きな傷はリペアキャンドルを用いて傷を埋めます。ロウソクを垂らすのとちょっと使い方は違いますよ?

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一番大きな傷も埋めます。この後丁寧に削ります(写真撮り忘れました)

傷が埋まったら次はフラットチェックとフラット出しの作業です。(この一連の作業も写真がありません…)フラット出しは板の滑走面をまっ平らに仕上げる作業で、この作業を行うと滑走感は大きく改善されます。この板の場合両端は中央が盛り下がり、中心部分が大きく盛り上がっている板でした。(両端がコンケーブ、足元がコンベックス)

エッジの高さを整えて盛り上がった滑走面をリペアした箇所も含めて丁寧に削ります。そのあとクリーニングしたのがこちら

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あらかたの傷は治すことが出来ました。見た目に大きな傷は見当たりません。

次にエッジを修正するので養生します。

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せっかくきれいに治した滑走面を傷つけてはいけませんから隙間なく養生します。このテープは専用のものでないと滑走面に糊がついてしまうので要注意です。

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板を立てて固定します。スキーボードは長さや幅がいろいろなので簡易固定台がすごく使いやすいです。

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まず荒目のオイルストーンでエッジの焼けを落とし、そのあと波目ファイルでサイドエッジを削ります。大方削ったらレーシングファイルで丁寧に削ります。

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最後に仕上げで細目のオイルストーンで磨きます。それぞれの作業は角度も大切なので冶具を用いて丁寧に行います。

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サイドエッジが終わったらベースエッジです。これも焼きを落としてからファイルで削ります。ベースエッジは削り過ぎてはいけないので波目ファイルは使いません。

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写真撮り忘れましたが細目のオイルストーンで磨いてから錆び止めを塗布しておきます。

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エッジに輝きが戻ってきました。が・・・

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やはりこれは直せませんでした(´・ω・`)

最後にもう一度フラットをチェック、修正した後にクリーニング作業を行います。(写真を撮り忘れてしまいました)

作業後がこちらです。

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なんとかリペア完了です!元の状態と比べると・・・

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これならお客様も満足して頂けると思います。

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一番大きな傷もなんとかリペアできました!

 

今回の板は私の技術を総動員してなんとか直すことが出来ました。すべて手作業なので時間はかかりますが誠心誠意やらせて頂きますので良かったらご依頼ください。